point 音声とコンピュータ

人間の音声をデータとして扱い,コンピュータで処理する技術を総称 して音声情報処理と呼びます.人間の言葉を文字へ変換する音声認識, 逆に文字を人間の言葉に変換する音声合成など様々な技術が含まれます. 音声検索や歌声の合成など徐々に身近な技術となってきていますが, まだまだ未解決な問題が多くあります.例えば様々な感情がこもった声を合成したり,逆に感情がこもった音声を認識するといったことはなかなか困難です.本研究室では,このような音声に関わるさまざまな研究を行なっています.

point 人工知能(AI)と音声情報処理 

最近ニュースなどで人工知能という言葉を頻繁に聞くようになりました.特に囲碁のチャンピオンを人工知能が破ったことは,大きな反響を呼びました.最近,人工知能が注目されるようになったのは,機械学習の一手法であるディープラーニングの成功によるところが大きいと言えます.この機械学習と音声認識は,切っても切れない深い関係にあります.音声には様々な変動要因があり,これを認識するためには多数話者の大量データの分析が必要となります.このため古くから機械学習を利用してきました.ディープラーニングも,まず音声・画像認識分野で成功を収めました.現在では音声認識のみならず,音声合成,声質変換など,さまざまな音声情報処理技術に応用されています.ディープラーニングは一般的に計算量が多く時間がかかりますが,本研究室では科学技術計算用GPUを装備した計算サーバを多数揃え,高速計算を行なっています.

最新情報

2023.8.26
電子情報通信学会 ヒューマンコミュニケーション基礎研究会(HCS)にて,細田尚輝さんがマルチモーダル対話システムについて発表しました

2023.3.15-17
音響学会にて北堀和佳さんが楽曲のコード認識について,佐藤清秀さんが音声感情認識について発表しました

2023.2.18
情報処理学会東北支部研究会において渡邉晴也さんがマルチモーダル対話システムについて,清水健太さんが声質変換について発表しました.

2022.11.30
第5回東北地区音響学研究会にて北堀和佳さんが楽曲のコード認識について発表しました. また佐藤清秀さんが音声の感情認識について発表しました.

2022.3.21
本研究室4年の上野奈津美さんが「システム創成工学科優秀学生賞」を受賞しました.おめでとうございます.

2022.3.11
音響学会にて櫻井美咲さんがBERTによる言語情報を併用した音声感情認識について発表しました.

2022.3.10
情報処理学会東北支部研究会において須々田和基君が時系列情報を利用した音声感情認識について発表しました.

2022.3.7
本研究室4年の廣居樹さんが「情報・知能コース優秀学生賞」を受賞しました.おめでとうございます.

2022.1.16
1月16日スタートのTBS日曜劇場「DCU」〜手錠を持ったダイバー〜において,山形カシオとの共同研究の成果,水中トランシーバーLogosease(Wikipedia)が使われています. [メディア情報]

2021.10.14
IEEE 10th Global Conference on Consumer Electronics (GCCE2021) にて櫻井美咲さんが音声感情認識について発表しました.

2021.9.23
音声研究会にて櫻井美咲さんが音声感情認識について発表しました.

2021.9.8
音響学会秋季講演会にて堀幸央君が歌声変換について発表しました.

2021.3.10
音響学会春季講演会にて堀幸央君が歌声変換について発表しました.

研究

小坂研究室では,音声認識を中心とした音声情報処理の研究を行っています.また機械学習応用の研究も行っています.主な研究テーマは以下の通りです. [詳細]

  • 話し言葉の音声認識
  • マルチモーダル対話システム
  • 声質変換
  • 音声合成
  • 音楽情報処理
  • 発音自動評定